コンピュータのそばには、飲み物を置かないというのは鉄則なのですが、「自分は大丈夫」という過信から、とうとうやってしまいました。。。
良く問い合わせを受けます、どうしたらいいのかと。。。
私の経験からこのように説明しています。
- キーボードの電源を抜く
- キーボードを逆さまにする
- 乾かして掃除
- 復活する可能性について
1. キーボードの電源を抜く
USBケーブルなどのコードでコンピュータにつながっている場合は、すぐに外しましょう。コードレスの場合は、電池を外します。キーボードの回路内に入ってしまった液体が電流のショートを起こす可能性があります。
2. キーボードを逆さまにする
入ってしまった液体が中で広がって被害が広範囲に及ぶ前に、できるだけ出してしまいます。状況によっては、逆さまにするよりは、キーボードを立てて出すというのも有効です。
3. 乾かして掃除
拭き取れる部分は可能な限りふき取っておいた上で、乾かします。その後入念な掃除をします。綿棒やつまようじもあれば便利です。
一例ですが、実際に私がコーヒーをこぼしたキーボードで説明します。
私のキーボードはワイヤレスで、Logitech K270とマウスM185がセットのものでした。
コーヒーがこぼれたキーボードとプラスのドライバー。
裏面のネジを外していきます。
ネジは簡単に外れましたが、底のケースは簡単には外れません。爪で隙間を広げながらタイミングを見てパカっと取り外します。
薄いフィルムがありました。
フィルムの下には、シリコンのボタンのシートがあります。このあたりを匂ってみると、ほのかにコーヒーのにおいがします。
その下には、キーが並んでいます。確かに何かがこぼれて乾いた痕跡があります。
電気の通る部分を避けて、キーを水洗いします。
一部のキーが、スティッキーなので外してみたら、ネバっとしたものがありました。
こちら側にも汚い汚れがありました。
これらをきれいにして乾燥させ、組み立てなおして終わりです。
おかげで反応の悪かったキーが元に戻りました。
4. 復活する可能性について
今回の事例は、電気の通る基板などには液体が侵入していなかったので、被害としては軽い方だったと思います。
完全に元に戻る場合もあれば、一部のキーの周りだけ反応しない、コンピュータに接続すると、ビープ音がして使えないなどもあります。
経験上、元に戻らない可能性が高いのは、砂糖の入った飲み物の場合です。拭いても洗ってもなかなかきれいになりません。回路も壊しますし、キーもくっついてしまいます。
まとめ
コンピュータの近くでの飲食は控えましょう。職場でやってしまうと周りの目もあってはずかしいです。電源を抜いて、液体を可能な限り取り除き、掃除をしたうえで、まだ使えるかどうかの状態のチェックですね。